逆境の国際線SFC修行

昨年まで国際線修行の定番といえばOKA-SINタッチでした。沖縄国際線乗継とプレミアムエコノミーによるシンガポール便に最初と最後のHND-OKAのプレミアムクラスを別途購入で組むことで1回の修行で20000PP以上を獲得できるため、極端な話3回のOKA-SINタッチで解脱出来ました。が、2018年末のキャリア運賃の改定に伴い、かなり旨味が減少してしまいました。

・積算率の低いN運賃の設定

 PPや獲得マイルを調べるためのANAフライトマイルシミュレーションで調べるとその差は顕著になります。


 これまでプレエコは運賃G,E,Yといったカテゴリで積算率100%で換算していたため、HND-SINをプレエコで行くと片道5368PPを獲得できました。が、N運賃になると積算率70%となり、片道3877PPと1500PPも減少してしまいます。

 ではそのN運賃なんぞやということなのですが、カテゴリ的にSuperValueという早割系運賃が該当します。あとキャンペーンセール系で使用される感じでしょうか。ちなみにビジネスクラスのセールもN運賃と同じP運賃設定で積算率70%というものもありましたので、安いからといって運賃を確認しないと想定よりも取得PPが少ないなんてこともあります。

ところがこれ、昨年までは普通にG,E,Y運賃で扱っていたので、別に値段が安くなるわけではないです。実際去年までのG,E,Y運賃はHND-SINプレエコ往復の相場的に10~12万といったところでしたが、今年のN運賃レンジとほぼ同等です…があれ?去年より1割くらい高いな(笑)

そしてSuperValueの隣にある今年のG,E,Y運賃に該当するValuePlusでは往復+5万円近くの値上がりとなります。往復運賃17万円近く…PP単価15程と、大幅に悪化します。

去年までは単純往復でPP単価10~11程度だったことので、単純に修行目的のSINタッチであればOKA-HNDの国内線プレミアムクラスの値上がりや効率を考えて選択肢だったはずでしたがもはやそれも難しくなりました。

・アップグレード不可も2年目以降の修行者には辛い

もう一つ、既に解脱していてもなお修行を続けている人にとって痛いのがアップグレード対象外という対応。SFC会員になると付与されるアップグレードポイントを利用してビジネスクラスに変更するといったことが出来たのですが、N運賃はそれもできなくなりました。昨年プラチナ維持のために行ったシンガポールはいずれもアップグレードを利用してビジネスクラスばかり利用していましたがこういったことも出来なくなることに。じゃあどこでアップグレードポイント使えっちゅうねん(笑)

1P=1000SKYコイン変換するしかないのであればプラチナで24P付与ですから24000円ですからアップグレードによるビジネスクラス変更の10%も恩恵が無いです。いやフルフラットシート一度経験してしまうともう長時間の連続フライトはちょっと厳しいですよ(笑)

・去年以前の記事が今年も通用するとは限らない

2017年の修行開始にあたり、それ以前から修行に挑戦されている先達方のブログなどを拝見し、その過去の知見を活かして解脱をしましたが、わずか3年で修行環境は間違いなく悪い方へ変わりました。

単純に2018年は国内線プレミアムクラス運賃の値上げと定番HND-OKAのSVP枠減少、陸マイラー活動ではソラチカルートと言われたメトロポイントへのポイントサイトからの変換ルートが軒並み終了しました。

ポイントサイトについては去年に関しては定番サイトであったポイントタウンやハピタスには見切りをつけ、G-ポイントに極力集約することにしましたが、もう年に1、2度交換するくらいでしょうか。国内線に関しても昨年はプレミアムクラスは3回だけに抑えましたが、今年はおそらく調整で1度乗るか乗らないか程度になる見込みです。

そして2019年はOKA-SINタッチは事実上終了となります。

幸い2017年で解脱しているので助かった面も多々ありますが、もし2019年の環境で一から修行するとしたら果たして自分は挑戦しただろうかは疑問です。

・今年の良い点を考えてみるけれど

 そもそもあるのか?という話ですが、4月1日から燃油特別付加運賃(サーチャージ)が改定され、国際線運賃が安くなります。シンガポールまでだと往復で11000円くらいでしょうか。あくまで4月1日以降購入なので3月時点で買っても安くならないのは注意です。

現在のシンガポール便のSuperVlueは去年より高い印象なのですがサーチャージ改定が反映されれば去年と同水準になるものと考えています。PP積算率は悪いままですが…

それともう一つ懸念しているのがキャリア改定の発表から適用実施までの期間がかなり短いことが心配の種です。


2019年3月12日にリリースされたキャリア運賃改定の通知ですが、設定開始期間がなんと翌日3月13日です。ここでは大きな改悪は昨年12月ほどではなかったようなので話題にはあがっていませんが、もしこのような短い設定期間で改悪があった場合として懸念しているのが、KUL海外発券での値上がりです。直ちに変わることはないにせよ、日本へ帰国するための別の方法を考えておきたいところです。

・他のスターアライアンスメンバーを使うとか

 解脱ポイントの半分まで、他のスターアライアンスメンバーの利用でもPPを取得することができます。これにより他会社のキャンペーンセール等でビジネスクラスを利用することでPP単価は改善することが期待できます。キャンペーンという性格上、どうしても計画は難しいところはあります。

 一応定番路線としてはエアチャイナの北京経由シンガポールがビジネスクラスがありますが、体験記を見ていると特に北京でのトランジットが中々ハードルは高そうです。また、PP単価を割り切るのであればシンガポール航空のプレエコHND-SINがANAより2~3万円程安いです。ただしN運賃とほぼ同じ積算率70%から最悪50%になります。

 この他であれば国内線普通席の長距離便をスーパーバリューで何回も乗るとか回数を刻むくらいでしょうか、本当の意味での修行らしいといえばそれまでですが(笑)

・自分の方針

 私は3月にKUL海外赴任を始めたばかりということもあり、国際線路線の状況は気になるところです。4月1日以降のサーチャージ値下げのタイミングと併せて運賃改定でKUL発券のBasicPlusがN運賃扱いになったり値上がりしてしまうのを一番恐れています。この海外発券とサッカー観戦のアウェイ遠征を組ませると国内乗継便の日時による値段を気にしなくてよいという最高のメリットが無くなることを危惧しています(お盆の千歳便が時間帯関係なく同一料金で取れるとか)。

 もっとも海外発券は向こうの国から来られる方を対象にした料金体系なので、もしこれをシンガポールと同じような価格帯に設定してしまうとマレーシアの人にとってANAをすっぱり諦めてエアアジアXほぼ一択としてしまうような措置となってしまいます。マレーシアはほぼエアアジアXが占めている状態なので競合路線に大きい価格差のある設定にはしないのではと考えてはいます。

まずは4月1日以降の状況を確認しつつ、改悪があるようであればKUL発券を早々に切り上げようと思います。それまでにDIAまでのスケジュールを抑えられれば言うことは無いのですが…。

鉄と海と空と酒

40代独身艦これおじさん徒然。

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